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書の世界に魅せられたのは16歳のときでした。とある作品を鑑賞した際、身体中に衝撃が走ったのを今でもはっきり覚えています。限定された色彩・素材、練り上げられた線、空間の際立つ美しさ、そこには東洋的な思想や美意識、その全てを内含しているものであると感じました。そこからずっと書畑を歩んできました。
私は、書家として作品制作や展覧会活動を維持しつつも、書を通じて得た感覚や思想を使って様々なモノ・コトを創造し、空気のようにそっと寄り添う形で、人々の暮らしを豊かにし、より良き社会の創造に貢献していきたいと考えています。それは、印刷物や空間、プロダクトのデザインであったり、文章や出版物であったり、プロジェクトであったり、”ありとあらゆるもの”を通してです。私が創るものは、表面的・直接的には、書の表現が見受けられないものだとしても、根底にあるのは、やはり書で得た”東洋的美”、”精神性”が自然と投影されたものであると思います。それらすべて、「装飾」としてではなく「機能」として衣・食・住のこと足りた社会に対し、なにをもたらし、結びついていくのかを考え、来(きた)る未来の在り方を書という視点を通して、考察・構築していくことを目標としています。
それは、到底一人ではたどり着けない目標でもあります。そのため、今後、さまざまなジャンルの方々とコラボレーションさせていただきながら、まだ見ぬ新しいモノ・コトを共に創っていきたいと思っています。
当サイトをご覧頂いて、私に何かしらの可能性を見出していただけたのなら、どうぞ気兼ねすることなくご連絡ください。どんな業種の方とも貪欲に繋がっていきたいと思っております。新たな発見や出会いをご提供ください。共に未来を創造していきましょう。どうぞ宜しくお願いいたします。
書家。デザイナー。近年では、「現代に即した書の在り方」を制作の主軸に「品 / Refine」「古典的かつ前衛的/Classical_Modern」「引き算の美 / The simplest」「概念的 / Conceptual」を重視しながら活動中。
1987年埼玉県生まれ。
2006年埼玉県立春日部高等学校卒業。
2010年新潟大学教育人間科学部芸術環境創造課程書表現コース卒業。
2012年新潟大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修修了。
書家として作品制作・発表を活動の中心に置きながら、「未来の書道教室」の在り方を思案すべく、書道教室を主宰(東京都神楽坂教室/埼玉県羽生教室)。また、書道が「装飾」としてではなく、「機能」としてどのように社会と結びついて行くのかを考えるために、様々な企業のデザイン(WEB、パッケージ、ロゴ、印刷物等)も手掛けている。 2015年からは、地域活性化を目的としたソーシャルデザイン団体「HANE Art and Design lab.」を立ち上げ、様々なアートプロジェクトの企画運営、地域密着型のウェブマガジンの企画発行、子どもたちに向けたデザインワークショップなどの活動を行っている。ポストデザイン事務所代表。HANE Art and Design lab.代表。近著に『なぞり書きで楽しむ夏目漱石』(枻出版)がある。